研究室について

心理学という学問は、一般に、ヒトやその他の動物の行動を支えている内的過程(こころ)のメカニズムを実証的な手続きによって解明することを目標としています。

心理学で扱う「こころ」に関する問題には様々なものが存在しますが、本研究室では特に、感覚・知覚、記憶・思考・情動、個人差といった基礎的なテーマに基づいて、人間が外界から情報をどのように受容し、処理・統合し、評価しているか、その情報処理プロセスとメカニズムを実験・調査・シミュレーションによって解明するといった研究を行っています。

具体的には、感覚・知覚の領域では、特に視覚に関わる空間知覚、眼球運動、視覚イリュージョン、色、明るさといった問題を扱い、記憶・思考・情動の領域では、画像や言語処理の認知過程、知識の構造およびその運用の仕組み、認知過程と情動との関係、また個人差の領域では、学力やパーソナリティ特性の測定方法といった問題を扱っています。

さらに本研究室では、基礎的研究によって得られた知見を利用して、芸術学や建築学と関連のある感性研究、法学と関連のある目撃者記憶研究、医学と関連のある高次脳機能研究、コンピューター科学や統計科学と関連のあるコンピューターテスト研究といった応用を中心とした学際的研究にも積極的に取り組んでいます。

本研究室は、4つの異なる専門分野を担当する教員による研究室(ゼミ)があり、共同で運営しています。それぞれの研究分野の詳細は、教員紹介をご覧ください。それぞれの教員は、学部は文学部、大学院は人間環境学府を担当しています。

心理学研究室に関するFAQもご覧ください。

以下の動画は、九州帝国大学法文学部時代の心理学教室の建物です。

last update: 2016-02-03

Copyright(c) 2011 Department of Psychology, School of Letters, Graduate School of Human-Environment Studies, Kyushu University. All Rights Reserved. Designed by o2BusinessTheme